【各地の状況は】「営業時間短縮」「往来自粛」新型コロナ

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、営業時間の短縮や往来の自粛を求める要請が大都市を中心に広がっています。

営業時間の短縮など

まず、「営業時間の短縮」などを要請する主な地域です。

▽東京都は23区と多摩地域にある酒を提供する飲食店やカラオケ店に対して、今月28日から来月17日までの20日間、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請します。全面的に応じた事業者には一律で40万円の協力金を支給します。

▽大阪府は大阪 北区と中央区にある、酒を提供する飲食店やカラオケ店などを対象に、27日から、来月11日までの15日間、営業時間を午後9時までに短縮するよう要請します。応じた店舗には50万円の協力金を支給します。業種別ガイドラインを順守していない店については休業を要請します。

▽北海道は、今月7日から、札幌市の繁華街・ススキノで、バーなどは営業時間を、カラオケ店や居酒屋などは酒を提供する時間を、それぞれ午後10時までに短縮するよう求めてきました。要請は当初、27日までとされていましたが、来月11日まで延長することになりました。さらに、札幌市内全域の接待を伴う飲食店については来月11日まで休業するよう要請しました。
札幌市は、休業要請に応じた接待を伴う飲食店には60万円、繁華街・ススキノと狸小路商店街で営業時間や、酒を提供する時間を午後10時までに短縮する要請に応じた、カラオケ店や居酒屋などには30万円の協力支援金を支給します。

▽愛知県は名古屋市中区の一部地域にある酒類を提供する飲食店やカラオケ店などに対し、今月29日から来月18日まで、県の感染防止ガイドラインを守っている場合は営業時間を午前5時から午後9時までとし、応じた事業所には最大で40万円の「協力金」を支給します。また、ガイドラインを守っていない飲食店などは休業を要請します。

主な往来の自粛

続いて都道府県や市をまたいで行き来する「往来」の自粛要請。その主な地域です。

▽北海道は今月17日から、感染リスクを避ける対策がとれない場合には、札幌市とほかの地域との行き来を控えること、そして札幌市内で不要不急の外出を控えるよう要請しています。要請は当初27日までとされていましたが、来月11日まで延長することになりました。

▽兵庫県は24日、東京や大阪など感染が拡大している地域への不要不急の往来を自粛し、高齢者や基礎疾患のある人は不要不急の外出を自粛するよう要請しました。

▽奈良県は25日、余暇のために大阪府に行くのは控え、特に大阪市へは食事や買い物を目的にした往来を控えるよう要請しています。

▽愛知県は26日、首都圏や大阪府、北海道への不要不急の移動を控えるほか、感染が拡大している名古屋市中心などの「都市域」への不要不急の移動もできるだけ控えるよう求めました。