河井元法相裁判 広島市議が証言「ポケットから封筒を」

公職選挙法違反の罪に問われている河井克行元法務大臣の裁判で、証人として出廷した広島市議会の今田良治議員は、元大臣に対し「1票もお手伝いできない」と伝えたにもかかわらず、現金の入った封筒を差し出してきたと証言しました。

元法務大臣の河井克行被告(57)は妻の案里被告(47)が初当選した去年の参議院選挙をめぐって公職選挙法違反の買収の罪に問われ、無罪を主張しています。

26日の裁判では、弁護士の解任で審理が中断したことし9月以来となる証人尋問が再開され、証人として出廷した元大臣の公設第2秘書は、去年5月に後援会のメンバー2人から元大臣が渡した現金の入ったとみられる封筒を返されたと証言しました。

返却された封筒を元大臣宛てに事務所に置いておいたところ、元大臣から、「こういうものを受け取った時はすぐに連絡しろ」と注意されたということです。

続いて証人に呼ばれた広島市議会の今田良治議員は、去年3月と6月に合わせて50万円を受け取ったと認めました。

今田議員は「元大臣とはつきあいを極力避けてきた」としたうえで、2回目に受け取った時の状況について、「元大臣が事務所を訪れ、いきなり『今度の参議院選挙に案里が出るのですが、応援するのは難しいでしょうね』と話してきた。これに対し私は、『自民党の県連が溝手先生1本でやるという方向性を示しているので、私は応援できない。1票もお手伝いできない』と答えたが、ポケットから封筒を出して、『これを』と言って差し出してきた」と証言しました。