成田空港 入国者専用の車両を検討 空港乗り入れの京成電鉄と

新型コロナウイルスの感染防止対策をめぐり、海外からの入国者や帰国者が空港から公共交通機関を利用するケースが相次いでいる問題で、成田空港会社は、空港に乗り入れる鉄道会社と、入国者などが利用する専用の車両を設ける検討を進めていることを明らかにしました。

政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海外からの入国者や帰国者に対して、空港から公共交通機関を使わずに各自で車両を手配して移動するよう要請していますが、成田空港では、金銭的な負担が大きいことなどから鉄道や高速バスを利用して移動する人が、相次いで確認されています。

これについて、成田空港会社の田村明比古社長は、26日の記者会見で「感染拡大防止策をしっかりと取りながら、利用しやすい運賃の交通手段を考えたい」と述べ、入国者などの負担を軽減するため、空港に乗り入れる京成電鉄と入国者や帰国者が利用する専用の車両を設ける検討を進めていることを明らかにしました。

成田空港では入国制限が徐々に緩和され、国際線の利用者が増えつつあるということで、今月からターミナルビル内で、公共交通機関の利用を控えるよう求めるアナウンスを流し、呼びかけを強化しています。