スーパーの売り上げ 2か月ぶり増加 先行きに“懸念”も

全国の主なスーパーの先月の売り上げは、外出を控える動きが続いて食料品の売り上げが堅調だったことや、気温が下がって冬物の衣料品の需要が高まったことなどから、去年の同じ月を2.8%上回り、2か月ぶりに増加しました。

日本チェーンストア協会によりますと、全国の主なスーパー1万871店の先月の売り上げは1兆486億円と、去年の同じ月も営業していた既存店どうしの比較で2.8%増えました。

売り上げが去年の同じ月を上回るのは2か月ぶりです。

商品別では新型コロナウイルスの影響で在宅勤務や外出を控える動きが続き、自宅で食事をする機会が多いことから、売り上げ全体の7割を占める食料品が2.7%増加と堅調に推移したほか、気温が下がったことで冬物の部屋着などの需要が高まったことから衣料品も4%増えて、13か月ぶりに前の年を上回りました。

ただ、先行きについて、日本チェーンストア協会の井上淳専務理事は「新型コロナの収束が見通せない中、消費者の節約志向が強くなっていると感じる。スーパーの売り上げは消費者の生活様式に大きく左右されるため、感染者が増えている状況を懸念している」と述べました。