韓国 新型コロナ 1日あたりの感染者500人超 3月以来の水準に

韓国では、1日に確認された新型コロナウイルスの感染者が500人を超え、ことし3月以来の水準となりました。

韓国政府によりますと、25日新たに確認された新型コロナウイルスの感染者は583人で、前の日よりも200人以上増えました。

韓国で感染者が500人を超えたのは、ことし2月に南部テグ(大邱)にある新興宗教団体の教会で集団感染が発生したあと、各地に感染が広がった3月上旬以来です。

地域別では、ソウルが過去最多の213人、隣接するキョンギ(京畿)道が183人となるなど、首都圏が全体のおよそ70%を占めています。

このところ感染者が増加していることから、韓国政府は、24日から首都圏の飲食店の営業について、午後9時以降は、持ち帰りかデリバリーに限って認めるなど、規制を強化しています。

また、国防省は、軍の訓練で70人が集団感染したことなどを受けて、来月7日まで、兵士の休暇などを認めないと発表しました。

一方、韓国では、1週間後に日本の「大学入学共通テスト」にあたる試験が予定されており、不安が広がっています。

ユ・ウネ(兪銀恵)副首相兼教育相は26日、記者会見し、「受験生を持つ親の気持ちになって、日常的な親睦活動をしばらく控えるよう要請する」と述べ、試験日を前に感染を拡大させないよう協力を呼びかけました。