9月開業の東京国際クルーズターミナル 初のクルーズ船入港へ

新型コロナウイルスの影響で船の入港のめどがたっていなかった「東京国際クルーズターミナル」に、来月初めて、乗客全員に検査を行うなどの感染対策を行ったクルーズ船の入港が決まりました。

「東京国際クルーズターミナル」は、東京オリンピックの当初の開幕に合わせて江東区青海に整備されました。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的にクルーズ船の運航の取りやめが相次ぎ、開業が2か月遅れてことし9月になったほか、入港のめどもたっていませんでした。

都によりますと、船を受け入れるかどうか国などと協議が行われた結果、来月4日に初めて、クルーズ船「にっぽん丸」の入港が決まりました。

協議では、船内が密にならないよう乗客の数を定員の4割以下にするほか、事前に乗客全員のPCR検査を行い、陽性の場合は乗船を断るなど感染対策がとられることを確認したということです。

都は「慎重に検討を重ね、万全な対策が取られていると考えている。新たなターミナルで安全安心な受け入れをしていきたい」と話しています。