奈良県 荒井知事「食事や買い物目的の大阪市との往来控えて」

奈良県は25日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、この中で、荒井知事は県内の感染者のうち大阪に滞在歴のある人の割合が比較的多いとしたうえで、とくに大阪市について食事や買い物を目的とした往来を控えるよう県民に呼びかけました。

25日開かれた奈良県の対策本部会議で荒井知事は、先月下旬から県内の感染者が増加傾向にあり「第3波」が来ているとの認識を示したうえで、大阪に滞在歴のある人の割合が比較的多いとの分析結果を明らかにしました。

そのうえで、「余暇のために大阪に行くのは控えてほしい」と述べ、とくに大阪市について食事や買い物を目的とした往来を控えるよう県民に呼びかけました。

また、荒井知事は、その後の会見で、県内の医療体制がひっ迫しつつあるとの認識を示したうえで、無症状者や軽症者が宿泊療養するために確保しているホテルの部屋数を増やす考えを明らかにしました。

一方、「Go Toトラベル」や「Go Toイート」については「観光活動でうつったとかうつされたという事例はまだなく、自粛すべき対象とは考えていない」と述べ、県内では、引き続き、感染対策と経済活動の両立を目指す考えを示しました。