国内の重症者数過去最多 分科会で対策強化議論へ 新型コロナ

「Go Toトラベル」の運用をめぐり、政府は新型コロナウイルスの感染が拡大している札幌市と大阪市を目的地とする旅行を対象から外すことを決めました。

一方、国内の重症者が過去最多となっていることから、政府は25日、専門家の分科会を開いて、対策の強化を議論することにしています。

「Go Toトラベル」の運用をめぐって、政府は北海道の鈴木知事と大阪府の吉村知事の意向も踏まえ、新型コロナウイルスの感染が拡大している札幌市と大阪市を目的地とする旅行を新規予約の一時停止措置などの対象にすることを決めました。

西村経済再生担当大臣は、札幌市と大阪市で医療がひっ迫するのを避けるための措置だと説明しました。

また、西村大臣は、「Go Toトラベル」によって感染が広がっているというエビデンスはないとして、現時点で感染が拡大している地域を出発地とする旅行は対象としない考えを示しました。

一方、国内の重症者は、24日の発表の時点で過去最多となっていて、政府内からは「医療への負荷を考えた場合、新規感染者とともに、重症者の数も注視する必要がある」といった指摘が出ています。

このため政府は25日、専門家の分科会を開いて、各地の感染状況や医療提供体制などを分析し、対策の強化を議論することにしています。