プロ野球日本シリーズ ソフトバンク3連勝で日本一に王手

プロ野球、日本シリーズの第3戦が福岡市のPayPayドームで行われ、ソフトバンクが巨人に4対0で勝って3連勝とし、4年連続の日本一に王手をかけました。

日本シリーズはソフトバンクが2連勝し24日からソフトバンクの本拠地、PayPayドームに舞台を移して第3戦が行われました。

試合はソフトバンクが3回、2番・中村晃選手のツーランホームランで先制しました。

そして7回には中村選手のタイムリーヒットなどで2点を加え、4対0と突き放しました。

投げては先発のムーア投手が7回をノーヒットに抑える好投を見せたほか、3人の投手リレーでヒット1本に抑え、ソフトバンクが4対0で勝ちました。

これで3連勝としたソフトバンクは4年連続の日本一に王手をかけました。

敗れた巨人は先発のサンチェス投手が7回途中3失点と試合を作りましたが、打線がソフトバンクの投手陣に対し、9回までヒットを打つことができませんでした。

第4戦はあすもPayPayドームで午後6時半から行われます。

ムーア投手の好投と執念の継投策

ソフトバンクは先発したムーア投手の好投と工藤公康監督が見せた執念の継投策で快勝しました。

ムーア投手は1回、味方のエラーでいきなりノーアウト二塁のピンチを迎えましたが、巨人の3番・坂本勇人選手には150キロを超える力強いストレートをインコースに続けて追い込み、最後は138キロのチェンジアップでタイミングを外して空振り三振。

続く4番・岡本和真選手には全球インコースのストレートで力で押し込み、ショートゴロに打ち取りました。ムーア投手は「初めての日本シリーズを楽しむことができた」と2回以降も終始、ストレートで押し込みながら鋭く曲がるカーブを低めに決めて空振りを奪い、7回までヒットを許しませんでした。

日本シリーズ史上初のノーヒットノーランの可能性も見えてきた4点リードの8回。ソフトバンク工藤監督が思い切った継投策を見せます。

ムーア投手に代えて今シーズン、最優秀中継ぎに輝き、第1戦で好リリーフを見せたモイネロ投手をマウンドに送りました。

個人の記録達成よりもチームとしてレギュラーシーズン通りの戦い方を優先した工藤監督。

ムーア投手も「そこは監督の決断であり、勝つための最善の策だったと思う。自分の投球内容より、チームが勝つことがいちばん大切」と納得したうえでリリーフに託しました。

その思いに応え、モイネロ投手も8回をノーヒットでつなぎ、9回は抑えの森唯斗投手が2アウトから丸佳浩選手にチーム初ヒットを許しましたが、きっちり0点で抑えました。

工藤監督は試合後のグラウンド上でのインタビューでムーア投手について「しっかりこのゲームに向けて心技体を調整してくれた」とねぎらったあと、「少し疲れも見えてきたし、きょうはどうしても勝ちたかった。PayPayドームで負けるわけにはいかないという思いだったので、すみません、代えさせていただきました」とファンにわびながら決断の理由を話しました。

選手時代には日本シリーズに最多に並ぶ14回出場、監督として日本一を4回達成している57歳の指揮官が、確実に勝利をつかみ取るため執念を見せた投手リレーにリリーフ陣が応えました。

また、ソフトバンク打線の勝負強さも光りました。

巨人の先発、サンチェス投手から3回に初めてチャンスを作り、2番の中村晃選手がツーボールツーストライクから真ん中に入ってきたフォークボールを振り抜きました。

「追い込まれていたので、低めのボール球を振らないよう我慢しながら、最後に甘く来た球をしっかり捉えることができた」と3試合連続の先制点となるツーランホームラン。

中村選手は7回のチャンスでもチーム3点目となる貴重なタイムリーヒットを打ちました。クライマックスシリーズ第2戦でも2本のホームランを打った選手会長がまたも短期決戦で勝負強さを発揮しました。

一方の巨人は試合開始直後の1回表に相手のエラーでノーアウト二塁という絶好のチャンスを迎え、第1戦、第2戦からの嫌な流れを変えるために何としても先制点を挙げたい場面でしたが、2番の松原聖弥選手がバントを試みるもランナーを進められず、中軸からも1本が出ませんでした。

これでソフトバンクが3連勝。おととしの第3戦から続く日本シリーズの連勝記録を「11」に伸ばしました。

巨人は平成25年の第7戦から8連敗となり、シリーズ連敗記録にあと「1」となりました。

ソフトバンクはあすも勝って2年続けて4戦全勝で日本一となれば、史上初めてとなります。

原監督「全員が悔しい思いをしている」

ヒット1本の完封負けで3連敗を喫した巨人の原辰徳監督は、「全員が悔しい思いをしている。きょうのうちに反省するところはしてあすに備えてゆっくり休んで目が覚めたら覚醒してもらいたいね。もう前に行くしかないわけだから、そういう気持ちですよね」と話していました。

元木ヘッドコーチ「意地を見せるしかない」

巨人の元木大介ヘッドコーチはソフトバンクの3人のピッチャーに対してヒット1本に抑えられた打線について、「負ける時はチャンスで打てない。それをああだこうだ言ってもしかたがない。いつももう1本出ない。それを出すために一生懸命やっているんだけどね」と振り返りました。

そのうえで3連敗を喫したことについては「崖っぷちの崖っぷち、意地を見せるしかない」と話していました。

サンチェス投手「先制点与えたこと 悔やまれる」

7回途中まで投げて3失点だった巨人の先発・サンチェス投手は、「集中して何とか自分の持ち味を出せたと思うが、先制点を与えてしまったことが悔やまれる」と話していました。

第4戦の予告先発

25日行われるプロ野球、日本シリーズ第4戦の予告先発が今夜の第3戦の終了後に発表されました。

ソフトバンクは今シーズン8勝をあげた39歳のベテラン、和田毅投手、巨人は今シーズン4勝の4年目・畠世周投手です。