Go To 運用見直し 専門家「対策としては少し遅れた印象」

「Go Toトラベル」の運用の見直しについて感染症の専門家で国の新型コロナ対策にも関わってきた国際医療福祉大学の和田耕治教授は、「経済との両立という面では難しい決定だったかもしれないが、新規感染者が増え始めてしばらくしてからのタイミングであり、対策としては少し遅れてしまったという印象だ。接待を伴う飲食店などが中心だった第2波とは異なり、第3波は日常のさまざまな場面に感染が広がってきている。流行地域では、『Go Toキャンペーン』だけでなく一人ひとりが会食を自粛するなどより強い対策をしないと感染者が増え続け、多くの重症患者が出て医療崩壊につながるおそれがある」と話しています。

その上で、和田教授は「新型コロナウイルスの流行が本格化するのは、例年のインフルエンザと同様に年明け以降になるのではという推測もあったが、すでに流行の兆しが見えてきている。今後は、一人ひとりが行動を変えることも含め、できる対策を先手先手で打っていかないとすぐに感染が広がるおそれがある。年末年始を安心して過ごすためにはこれからの1週間から2週間がとても重要な時期になるはずだ」と話しています。