兵庫県 コロナ感染拡大地域への不要不急の往来自粛を要請へ

新型コロナウイルスの感染者が急増する中、兵庫県は対策本部会議を開き、県民に対し、東京や大阪など感染が拡大している地域への不要不急の往来の自粛を要請することを決めました。また、高齢者や基礎疾患のある人には、不要不急の外出を控えるよう求めるとしています。

兵庫県は24日、新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、冒頭、井戸知事は「全国的に患者が増えているが、特に東京、大阪、札幌、名古屋が増えており、こうした地域との関連をどう考えるかが課題だ」と述べました。

そして会議では、東京や大阪など感染が拡大している地域への不要不急の往来を自粛し、特に若者は注意すること、それに高齢者や基礎疾患のある人は不要不急の外出を自粛するよう要請することを決めました。

また、事業者に対しては在宅勤務やテレビ会議などの取り組みを推進するよう求めています。

一方、政府の「Go Toトラベル」について東京や大阪などを目的地とする新規予約は一時停止するよう政府に要請するとともに、「Go Toイート」について県内でのプレミアム付き食事券の新規発行を当面停止することも、あわせて決定しました。

井戸知事は記者会見で、「通勤、通学のような往来まで自粛しろとは言わないが、感染拡大地域への移動自粛により、リスクの高い場所への接近を減らすことができ、効果を期待している」と述べました。

一方、井戸知事は、飲食店などへの営業時間の短縮の要請は今のところ行わない考えを示しました。