福岡とプサン結ぶ新高速船が完成 当面は福岡県内周遊ツアーに

福岡と韓国のプサン(釜山)を結ぶ新しい高速船「クイーンビートル」の完成式典が開かれました。運営するJR九州グループは、日韓航路が再開するまでの間、福岡県内の沖ノ島などを周遊するツアーで運航することにしています。

クイーンビートルは、JR九州グループが福岡と韓国のプサンを結ぶ高速船ビートルの新しい船としておよそ55億円をかけて建造しました。

24日は博多港で完成式典が開かれ、JR九州の青柳俊彦社長らがテープカットを行いました。

船の定員は502人で、これまでの船の2.6倍となり、船内には軽食や酒を提供するカウンターなども備えています。

クイーンビートルは、おととし、当時、好調だったインバウンド需要を取り込もうと建造が始まりましたが、その後、新型コロナウイルスの影響で日韓航路の運航が中断するなかでの完成となりました。

このため会社では、日韓航路が再開するまでの間、世界遺産の沖ノ島など福岡県内を遊覧するツアーで運航することにしていて、来年1月中旬から始める予定です。
JR九州高速船の水野正幸社長は「構想から3年近くたってようやく完成しうれしいです。一刻も早く日韓の交流が再開してほしいです」と話していました。