一方、横浜市では新型コロナウイルスの影響などでクリスマスにかけても苦しい状況が続くひとり親世帯を支援する動きも進められています。
横浜市社会福祉協議会のボランティアセンターは、来月、ひとり親世帯、およそ750世帯を対象に食料を贈るため、準備を進めています。
発送される予定のダンボール箱には、コメやレトルトカレーといったおよそ10日分の食料のほか、少しでもクリスマス気分を味わってもらおうと、ホットケーキ用の粉や乳酸飲料、それにお正月用のお餅も詰められていました。
ボランティアセンターではこの春、食糧支援をしたところ、継続的な実施を求める声が多かったことから、今回の支援を決めたということです。
個人や企業などに寄付を求めたところ、次々と集まり、すでに700万円に達したということです。
申し込んできた家族のメールには、「子どもが“おなかいっぱいだ”とうそをついて、それに気付いたとき、情けなくなり悲しくなった」とか、「コロナで仕事も減り収入も大幅に減ってしまい、食費を切り詰めて生活しています。お金の余裕がないと心の余裕もなくなります。こんな幸せなクリスマスプレゼントはありません」などと切実な声が寄せられていました。
ボランティアセンターの若林拓課長は、「クリスマスのシーズンに子どもたちに喜んでもらいたいと思って企画しました。お子さんがおなかいっぱい食べられないという声も聞くので、少しでも楽しい時間を過ごしてほしいです」と話していました。

おうちで過ごすクリスマス 関連商品売れ行き好調 支援も広がる
ことしは、クリスマス商戦にも新型コロナウイルスの影響が色濃く出ています。感染の確認が各地で相次ぐ中、自宅でクリスマスを過ごそうという人を対象にした関連用品の売れ行きが好調です。一方、クリスマスにかけても経済的に苦しい状況が続くひとり親家庭に食品の詰まった箱を届けたり、子どもたちに本を贈ったりする支援の動きも広がっています。
東京 渋谷区の大型雑貨店では、クリスマス向けの売り場を先月末から設けています。
この中ではクリスマスツリーや、ツリーの装飾品の売り上げが去年と比べておよそ3割増えているということで、新規性のあるものより、オーソドックスなツリーや装飾品に人気が集まっているということです。
店側では、「久しぶりにツリーを出してみたところ古くなっていたので、買い替えようという需要もあるのではないか」とみています。
また店側では、「なかなか会えない友人や家族にプレゼントや手紙を送りたい」というニーズがあると見込んで、クリスマスカードのコーナーを拡大しています。
開くとツリーの絵などが立体的に出てくるものや、音楽が鳴るものなど、工夫を凝らしたクリスマスカードの売れ行きが好調だということです。
さらに、加湿器の売り上げは、去年の同じ時期に比べて4割多いということです。
建物の中に複数台設置するためか、小型のものも売れているということです。
ロフト広報の横川鼓弓さんは、「ことしは、友人やお世話になった人のところに会いにいけないため、日頃の感謝を込めて、クリスマスカードを送っている人が多いと思います。家の中で楽しいクリスマスを過ごしてほしいです」と話していました。


また、クリスマスを祝えない状況になっている子どもたちに、直接本を贈ろうという活動も広がりを見せています。
NPO法人の「チャリティーサンタ」が進めているのは、「ブックサンタ」と呼ばれる活動です。
クラウドファンディングで寄付することもできますが、ネット上の書店や一部の書店では、購入した絵本を、その場で寄付することもできます。
寄付された本は応募した家族のもとにサンタクロースが届けます。
活動を始めて4年目になりますが、賛同する書店の店舗数は、当初は58だったのが、ことしは36都道府県の307まで増えたということです。
また、家庭からはことし、例年の2倍の応募があったほか、新型コロナの影響を訴える声が全体のおよそ4割に見られたということです。
その中には、「コロナで内定取り消しになり、長男の誕生日プレゼントを買ってあげられず、申し訳ない」とか「医療従事者で、休みがなく感染が怖いため、クリスマスに子どもと過ごせない」。また、「コロナによる収入減で、ことしはプレゼントを用意できるか心配」などと、厳しい実情が書かれていました。
賛同している書店の一つ、ジュンク堂書店池袋本店の山崎瑠美さんは、「新型コロナウイルスの影響もあって、寄付する方は、例年より速いペースで増えていると思います。子どもたちと関わりがない人ほど、参加してほしいと思います」と話していました。
NPO法人チャリティーサンタの清輔夏輝代表は、「外に行くのもはばかられる状況なので、サンタさんからもらった特別な本を何度も読んで心の支えにしてほしいなと思っています」と話していました。
NPO法人の「チャリティーサンタ」が進めているのは、「ブックサンタ」と呼ばれる活動です。
クラウドファンディングで寄付することもできますが、ネット上の書店や一部の書店では、購入した絵本を、その場で寄付することもできます。
寄付された本は応募した家族のもとにサンタクロースが届けます。
活動を始めて4年目になりますが、賛同する書店の店舗数は、当初は58だったのが、ことしは36都道府県の307まで増えたということです。
また、家庭からはことし、例年の2倍の応募があったほか、新型コロナの影響を訴える声が全体のおよそ4割に見られたということです。
その中には、「コロナで内定取り消しになり、長男の誕生日プレゼントを買ってあげられず、申し訳ない」とか「医療従事者で、休みがなく感染が怖いため、クリスマスに子どもと過ごせない」。また、「コロナによる収入減で、ことしはプレゼントを用意できるか心配」などと、厳しい実情が書かれていました。
賛同している書店の一つ、ジュンク堂書店池袋本店の山崎瑠美さんは、「新型コロナウイルスの影響もあって、寄付する方は、例年より速いペースで増えていると思います。子どもたちと関わりがない人ほど、参加してほしいと思います」と話していました。
NPO法人チャリティーサンタの清輔夏輝代表は、「外に行くのもはばかられる状況なので、サンタさんからもらった特別な本を何度も読んで心の支えにしてほしいなと思っています」と話していました。