【データ分析】3連休の人の移動 連休前の土日より1日平均6%増

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、23日までの3連休に人の移動は増えたのか。都道府県をまたいで移動した人の数を、ビッグデータで分析した結果、連休前の土日より1日の平均で6%増加したことがわかりました。このうち、感染が拡大する東京都では、都外から入ってきた「流入」は減少したものの、各地に向かった「流出」は逆に10%増加しました。

NHKは、NTTドコモが携帯電話の基地局からプライバシーを保護した形で集めたビッグデータを使って、
▽23日までの3日間の平均と(11月21日~23日)
▽連休前の土日4週分の平均を比較して分析しました。
(期間中の正午から午後4時までの平均の人数を基に割合で比較)

その結果、▽都道府県をまたいで移動した人は、全国で連休前の土日の1日平均より6%増加したことがわかりました。

都道府県別に見ますと、まず、観光などでほかの地域からやってくる「流入」では、
▽宮崎県が25%増加したほか
▽長崎県が23%増、
▽京都府が22%増、
▽香川県が21%増、
▽石川県が20%増と、
感染者が比較的少ない西日本の地域で特に増加する傾向が見られました。

逆に、感染が拡大する
▽北海道(14%減)と
▽東京都(2%減)は
いずれも連休前の土日より流入者が減りました。
次に、都道府県外に「流出」した人の数を見ると、
▽沖縄県が19%増加したほか、
▽福岡県が17%増、
▽広島県が15%増、
▽大阪府と鹿児島県が13%増などとなり
▽東京都でも10%の増加と
東日本の中では最も増加幅が大きくなっています。

一方、去年11月の3連休と比較した場合、都道府県をまたいで移動した人の数は、全国で21%減少しました。

東京都では、
▼都外から入ってきた「流入」は31%、
▼各地に向かった「流出」は10%、
それぞれ去年の3連休よりも減少しています。

東京からどこに向かった?

東京都から流出した人はどこに向かったのか、ビッグデータをさらに分析しました。

その結果、
▽神奈川県に行った人が全体の27%、
▽埼玉県が20%、
▽千葉県が15%と、
隣接する3県で60%あまりを占め、

関東以外では
▽静岡県に行った人が4%、
▽山梨県と長野県が3%
▽京都府や大阪府などが2%などとなっています。
また連休前の土日の平均と比較すると、
▽京都府に行った人が93%増加しおよそ2倍になったほか、
▽奈良県が62%増、
▽滋賀県が61%増、
▽大阪府が54%増などと、
京都やその周辺地域への旅行が特に増加したとみられることが分かります。

去年より人出が多くなった観光地も

観光地の中には、この3連休で、去年の同じ時期よりも人出が多くなった場所がありました。

IT関連企業の「Agoop」が携帯電話の位置情報を基に個人が特定されない形で人出を調べたところ、
▽神奈川県の箱根エリアでは、
去年の3連休と比べて土曜日は13%、日曜日は36%、月曜日は9%、いずれも増加しました。

また
▽京都府の嵐山エリアでは
去年の3連休と比べて土曜日は3%、日曜日は41%増加し、月曜日だけは8%減少しました。

観光地はおおむね増加傾向

各地の観光地では、ことし5月に緊急事態宣言が解除されて以降、県外からの流入がおおむね増加傾向になっていることもビッグデータの分析から見えてきました。

NHKはNTTドコモがまとめた携帯電話の位置情報のデータを基に、観光名所が多い京都と長野、それに沖縄の3府県について、ほかの地域から流入した人の数を3月以降の土日ごとに分析しました。
その結果、3つの府県とも緊急事態宣言が全国で解除された5月25日以降、流入者が増える傾向になっていました。

このうち沖縄県と京都府は22日までの土日が、緊急事態宣言が解除されて以降、最も流入者が多くなり、5月と比べると沖縄県はおよそ5倍、京都府はおよそ3倍に増加していました。

専門家「北海道を除く各地で人の移動が活発」

人の移動の分析に詳しい早稲田大学創造理工学部の佐々木邦明教授は、「夏の観光シーズンは、東京から近郊の地域に向かった人が比較的多かったが、今回の3連休は九州や沖縄など西日本まで移動した人が大きく増加している。『Go Toトラベル』などを利用し、東京から飛行機などを使ってこれまでより遠方の地域まで移動した人が多くなっていて、北海道を除く各地で人の移動が活発だったと言える」と話しています。

ほかの都道府県からの流入ランキング

観光などでほかの地域から人がやってくる「流入」。連休前の土日4週分の平均を100%として、今回の3連休の平均を都道府県ごとに比較しました。

▽宮崎県125%
▽長崎県123%
▽京都府122%
▽香川県121%
▽石川県120%
▽徳島県119%
▽鹿児島県118%
▽高知県117%
▽愛媛県117%
▽熊本県117%
▽福井県116%
▽沖縄県116%
▽広島県114%
▽静岡県114%
▽島根県114%
▽山口県114%
▽福岡県113%
▽大分県112%
▽佐賀県111%
▽和歌山県111%
▽滋賀県111%
▽岡山県109%
▽富山県108%
▽宮城県107%
▽新潟県107%
▽三重県107%
▽兵庫県106%
▽鳥取県106%
▽愛知県106%
▽福島県106%
▽奈良県106%
▽栃木県106%
▽茨城県105%
▽岩手県105%
▽山梨県104%
▽青森県104%
▽神奈川県104%
▽千葉県104%
▽埼玉県103%
▽大阪府103%
▽岐阜県103%
▽群馬県102%
▽山形県102%
▽長野県102%
▽秋田県100%
▽東京都98%
▽北海道86%

ほかの都道府県への流出ランキング

一方、ほかの地域に「流出」した人の比較は次の通りです。

▽沖縄県119%
▽福岡県117%
▽広島県115%
▽大阪府113%
▽鹿児島県113%
▽岡山県111%
▽熊本県111%
▽高知県110%
▽東京都110%
▽長崎県110%
▽石川県110%
▽宮城県110%
▽宮崎県108%
▽徳島県107%
▽兵庫県106%
▽愛知県106%
▽香川県105%
▽千葉県104%
▽神奈川県104%
▽滋賀県104%
▽佐賀県104%
▽富山県103%
▽大分県103%
▽山梨県103%
▽京都府103%
▽山口県103%
▽福島県103%
▽愛媛県103%
▽奈良県102%
▽岐阜県102%
▽鳥取県102%
▽埼玉県102%
▽北海道101%
▽三重県101%
▽秋田県101%
▽青森県100%
▽静岡県100%
▽栃木県100%
▽島根県100%
▽長野県100%
▽福井県99%
▽茨城県99%
▽群馬県99%
▽新潟県98%
▽岩手県98%
▽和歌山県97%
▽山形県97%