イタリア 新型コロナ 死者5万人超 医療関係者の感染も相次ぐ

イタリアで新型コロナウイルスに感染して死亡した人が5万人を超え、ヨーロッパではイギリスに続いて2か国目となりました。医師や看護師の感染も相次いでいることが明らかになり、医療体制への懸念が強まっています。

イタリア政府は23日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が新たに630人確認されたと発表しました。

これでイタリアの死者は合わせて5万453人となり、ヨーロッパではイギリスに続いて5万人を超え、世界で6番目に多くなっています。

イタリアでは10月から感染が急速に拡大し、2か月近くで110万人以上の感染者が新たに確認されたほか、11月だけで1万人を超える人が亡くなっています。

これを受けて政府は11月6日から全土で夜間の外出を制限しているほか、ミラノのある北部ロンバルディア州や、ナポリのある南部カンパーニャ州など8つの地域については、感染が深刻だとして日中も外出を制限しています。

ただ、保健省の顧問が地元メディアに対し、この1か月で全国の医師や看護師合わせておよそ2万7000人が感染したことを明らかにし、「病院の負担が大きすぎる。この状態が続けば、患者を治療できなくなる」と訴えるなど、医療体制への懸念が強まっています。