英 外出制限など一律の規制は来月2日終了 地域ごとに規制へ

新型コロナウイルスの感染対策として、イギリスのイングランドで続けられている外出制限などについて、ジョンソン首相は一律の規制は12月2日に終え、その後、地域の感染状況に応じて規制していく方針を明らかにしました。

ロンドンのあるイングランドでは、11月5日から外出を制限したり、生活必需品以外を販売する小売店の営業を原則として禁止したりする厳しい対策を続けています。

ジョンソン首相は23日、感染の拡大は収まりつつあるとして、一律の規制は12月2日に終え、その後は地域の感染状況に応じた3段階の規制に移行することを明らかにしました。

この中で、すべての地域で、可能であれば在宅勤務を続けるよう求めているほか、感染が最も深刻な地域では、必要な場合以外外出は控えるよう求めています。

また、小売店の営業についてはすべての地域で認めるとする一方で、パブやレストランなどの営業は、感染が最も深刻な地域ではこれまでと同様、持ち帰りや配達のみに限定するなどとしています。

こうした規制は、定期的に見直しながら来年春まで続けるとしていて、地域ごとの規制の段階は、26日に発表する見通しです。

このほか、クリスマスについてジョンソン首相は「例年と同じにはならないが、大切な人と過ごすことは、こうした逆境の中では貴重なことだ」と述べ、一部の規制を一時的に緩和する方向で検討していることを明らかにしました。