きのうの感染者数 全国最多の大阪 3連休最終日 繁華街が混雑

大阪府では22日、1日の感染者が過去最多の490人となるなど感染拡大が続く中、3連休最終日の23日も大阪 ミナミの繁華街は多くの人で混雑していました。

東京から来た人たちは…

東京 大田区からGo Toトラベルを利用して小学生の子どもと旅行に訪れたという40代の男性は「新幹線も満席に近い状態で、観光地も人が多く、距離を取るように気をつけています。食事も外で取らないようにしていて、単純に楽しんでいられない状態です」と話していました。

同じくGo Toトラベルを利用して東京 足立区から夫婦で訪れたという自営業の50代の男性は「まさかここまでの人出とは思ってもいませんでした。宿泊も食事もキャンセル料がかかってしまううえに、また、いつ旅行できるかわからなかったので来ました。ふだんからマスクを着用して消毒液を持ち歩くようにしています」と話していました。

繁華街にある靴販売店の店長の男性は「旅行者で連休の人出はかなり多くなっています。人が増えるのはうれしいですが、どこから感染が広がるかわからないので、複雑な心境です」と話していました。

都内の観光地 近場で連休を楽しむ人が目立つ

3連休の最終日、東京都内の観光地では…。

墨田区にある東京スカイツリーには、多くの家族連れなどが訪れ、展望台からの景色を楽しんでいました。

感染予防のため、入り口で検温や消毒が行われているほか、展望台では換気設備の機能がふだんの2倍に強化され、およそ20分で室内の空気がすべて入れ替えられています。

例年の連休は全国各地からの観光客でにぎわいますが、23日は都内など近くから訪れる人が目立ちました。

足立区から家族で訪れた50代の男性は「感染拡大が気になるので、どこにも出かけていなかったのですが、天気もよかったので、連休の最後の日ぐらい、近場ならと思って来ました」と話していました。

「東京スカイツリータウン」広報事務局の山内朋彦さんは「例年の3連休と比べると落ち着いていますが、ここ最近の週末と同じくらいのお客様がいらっしゃっています。さまざまな感染対策を行っているので、空気が澄んで見晴らしがよくなるこれからの季節に安心して来ていただければ」と話しています。

札幌 二条市場 観光客でにぎわうも 店主らは…

観光客が多く訪れる札幌市中心部の二条市場は、3連休の最終日の23日、多くの人でにぎわいました。

市場の協同組合の理事長で、土産物店を営む佐々木一夫さん(69)は「対象から外されたらまた大変になりますがしかたないです。この3連休、こんなにお客さんが来るとは思わなかったのでありがたいですが、Go Toをやめるのかやめないのか、国が行っている政策なのだからあやふやにせずに国がちゃんと決断してほしい」と話していました。

また、鮮魚店を営む長内博昭さん(64)は「対象から外されてもしかたないですが、Go Toが始まってからお客さんが増え始めて、クーポンを使ってカニやウニを買ってくれているので、また客が来なくなると思うととても不安です」と話していました。

一方、友人とともに大阪府から訪れていた23歳の男性は「Go Toトラベルで安くなっていたので来ることを決め、取りやめも考えたがキャンセル料がかかるので、『じゃあ行こう』ということで来ました」と話していました。

静岡 熱海も観光客でにぎわう

3連休の最終日の23日、静岡県熱海市は大勢の観光客でにぎわっていますが、『Go Toトラベル』の運用の見直しについて戸惑う声も聞かれました。

首都圏からの観光客が多いJR熱海駅前の商店街は、3連休の最終日を迎え、土産などを買い求める家族連れなどでにぎわっていました。

神奈川県から孫たちと訪れた60代の男性は「家族が遠くに住んでいてずっと会えなかったので、小さい孫の成長を見たいと思い、世間の目もありましたが訪れました。今後また感染が拡大して会えなくなると思うと不安です」と話していました。

「Go Toトラベル」をめぐり先行き不安も

一方、「Go Toトラベル」をめぐり政府が、感染拡大地域を目的地とする旅行の新規予約を一時停止するなどの措置を導入するとしていることについて、戸惑いの声が聞かれました。

東京の友人と2人で訪れた宮城県の20代の女性は「『Go Toトラベル』があったから今回旅行に来ましたが、なくなるとまた行きにくくなるなと思います」と話していました。

商店街の干物店、「磯也ひもの店」を営む小林雄人さんは「3連休は例年並みかそれ以上の人出で、うれしい反面、関東からの客も多いので不安もあります。『Go To』のクーポンを使って土産を買ってくれる客も多いので、運用の見直しがあると、今後が少し不安です」と話していました。