パリ シャンゼリゼ通り イルミネーション開始も人通りはまばら

クリスマスまでおよそ1か月。新型コロナウイルスの感染拡大で外出制限が続くフランスでは、この時期恒例となるシャンゼリゼ通りのイルミネーションが始まりました。

パリのシャンゼリゼ通りでは毎年、クリスマスを前にしたこの時期に、2キロ余りにわたって400本の街路樹がライトアップされます。

22日、パリのイダルゴ市長らが参加して点灯式が行われ、合図とともに街路樹に一斉に明かりがともされると、通りは赤を基調とした華やかなライトで彩られました。

例年は点灯式に合わせて大勢のパリ市民や観光客が集まり、一足早いクリスマスの雰囲気を楽しんでいましたが、ことしは新型コロナウイルスの感染拡大で外出制限が続いている影響で、人通りはまばらとなっています。

母親らと訪れた、近所に住む26歳の女性は「マスクをし、触れ合うこともできない日々が続いているので、家族が一緒に過ごすクリスマスの雰囲気が味わえてうれしい」と話していました。

一方、ことしはイルミネーションの様子がオンラインでも配信され、世界各地から事前に寄せられたメッセージが映像とともに表示されました。

メッセージには、フランス語や英語、それに日本語などでの書き込みがあり、このうち日本語では「ワクチンが早く完成しますように」とか「みんなで手を取り合ってお祝いができる世界になりますように」などといった書き込みが見られました。

イルミネーションは来年1月6日まで行われます。