東京都 来年度当初予算の要求額 五輪・パラの追加経費見通せず

東京都の来年度の当初予算編成に向けた各局の要求額は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、延期された東京オリンピック・パラリンピックの追加経費が、まだ見通せないため、今年度の当初予算を2.6%下回りました。都は、東京大会の追加経費や感染拡大の状況によっては、最終的には上回る可能性が高いとしています。

東京都は、来年度=2021年度の当初予算の編成に向けて、各局や警視庁などから出された要求額を公表しました。

それによりますと、一般会計の総額は7兆1664億円で、今年度の当初予算と比べて1876億円、率にして2.6%下回りました。

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、延期された東京オリンピック・パラリンピックの追加経費の規模の見通しが立たないとして、盛り込まれていないことが要因です。

IOCや組織委員会などとの調整結果を踏まえて、今後、計上されるほか、新型コロナウイルス対策の予算もさらに追加される見通しで、都は、最終的には今年度を上回る可能性が高いとしています。

都の税収は来年度、感染拡大の影響による企業収益の悪化で落ち込みが予想されていて、都は追加で必要となる予算の額を見極めながら編成にあたることにしています。