カナダ 最大都市トロントで23日からロックダウン 新型コロナ

カナダではここ数週間、新型コロナウイルスの感染者が急増していて、最大の都市トロントでは、23日から、店舗の営業などを厳しく制限するいわゆるロックダウンが実施されることになりました。

アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、カナダの1日当たりの感染者数は先月から増加傾向が顕著になり、このところは5000人前後となっています。

感染の拡大を受けてトルドー首相は20日の会見で、「医療機関の能力が圧迫され、死者がさらに増える可能性もある」として、国民に対し、外出やパーティーなどの予定を取りやめ、自宅にとどまるよう呼びかけました。

また最大の都市トロントでは、14日までの1週間平均の陽性率が6%を超えるなど感染の拡大が深刻だとして、23日からいわゆるロックダウンが実施されることになりました。

スーパーなどを除く屋内での店舗の営業が禁止され、レストランやバーは持ち帰りや宅配での営業に限られるということです。

トロントのあるオンタリオ州のトップは、「状況は極めて深刻で、最悪のシナリオを避けるために対策を強化する必要がある」として、ロックダウンの必要性を強調しました。