インド 首都で感染拡大 570万人対象の大規模住民調査

インドの首都ニューデリーでは、新型コロナウイルスの感染が広がっていることから、地元政府が人口のおよそ3割にあたる、570万人を対象に症状の有無などを確認する調査に乗り出しました。

感染者900万人超 世界で2番目

新型コロナウイルスの感染者が900万人を超えて世界で2番目に多いインドでは、新規の感染者は減少傾向にあるものの、1日4万人以上に上っていて、特に首都ニューデリーでは今月に入って1日の感染者が8000人を上回る日もあるなど感染が拡大しています。

今月14日には、ヒンドゥー教最大の祭りがあり、人の移動や接触が増えたことで今後、さらに感染が広がるおそれが生じていて、地元政府は20日、5日間にわたる住民への調査を始めました。

対象は、ニューデリーの人口のおよそ3割にあたる570万人

対象は、ニューデリーの人口のおよそ3割にあたる570万人で、熱を測って症状の有無を確認し、感染の疑いがある人には検査を行うとしています。

また、地元政府は医療体制のひっ迫に備えてICU=集中治療室を1400床余り増やすと発表するなど医療体制の整備も進めています。

地元政府は19日、公共の場でマスクをしていない人への反則金を従来の4倍の2000ルピー、日本円でおよそ2800円に引き上げることを決め、市民に感染対策を徹底するよう呼びかけています。