3連休 旅行や外出は感染リスク高まる行動控えて 観光庁

21日からの3連休を前に、観光庁は、大人数での長時間の飲食やマスクなしの会話など、新型コロナウイルスの感染のリスクが高まる行動を控えるよう改めて呼びかけました。

観光庁の蒲生篤実長官は20日の記者会見で、Go Toトラベルを継続していることについて「事業自体が感染拡大の要因になっていると言う方もいるが、エビデンス=証拠という意味では乏しいという方もいる。いずれにしても、この事業が感染拡大の要因になってはならない」と述べました。

そのうえで「長時間、大人数で飲食することや、マスクなしでの会話などで、特に団体旅行で、まとまった感染者がみられる」と述べ、旅行や外出をする際は、新型コロナウイルスの感染リスクが高まる行動を控えるよう、改めて呼びかけました。

イベント 急きょ無観客 オンラインで

新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受けて、21日からの3連休にイベントの開催を予定している人たちは、催しの見直しや感染症対策を強化するなどの対応に追われています。

このうち東京 渋谷区は、来年の東京パラリンピックへの機運を盛り上げようと、21日から2日間、障害がある人たちのファッションショーやダンスなどを披露するイベントを宮下公園で開く予定です。
区によりますと、イベントの感染症対策として、マスクの着用を呼びかけるほか、来場者に笑顔の子どもたちがプリントされた傘を配ってさしてもらうことで、ほかの人との距離を保ちながら観覧してもらおうと計画していました。

しかし、感染が急速に拡大していることから、急きょ、ステージでのイベントは無観客で行うことを決め、映像をライブ配信することにしました。

また、配るはずだった傘は、スタッフや出演者などの距離を保つために活用するとともに、ステージの前に置いて観客に見立て、ライブ配信を見る人たちに楽しい雰囲気を感じてもらおうと考えています。

渋谷区オリンピック・パラリンピック担当部長の安蔵邦彦さんは「観客を入れて実施したいと、いろいろと対策を考えましたが、感染者が増えてしまったので苦渋の判断をしました。ぜひオンラインでパフォーマンスを楽しんでほしい」と話しています。