コロナワクチン 大阪のベンチャー企業 投与人数増の臨床試験へ

新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験を進めている、大阪のバイオベンチャー企業が、投与する人を増やした、次の段階の臨床試験を始めると発表しました。

これは大阪大学の研究者が設立した、大阪 茨木市のバイオベンチャー企業「アンジェス」が20日発表しました。

この会社ではことし6月、国内の企業では初めて、新型コロナウイルスのワクチンを健康な成人数十人に投与する臨床試験を行っていて、発表によりますと、今月からは投与する人を増やした、次の段階の臨床試験を始めるとしています。

新たな臨床試験では健康な成人500人を対象に、ワクチンとワクチンに似せた偽薬を投与する人に分けて、2週間か4週間かの間隔をあけて2回接種するとしています。

会社では、安全性や免疫が誘導されるかどうかなどを調べ、ワクチンの用法や用量を確定するとしていて、この臨床試験を行ったあと、発症を予防する効果を検証するため、さらに多くの人が参加する臨床試験を実施する予定だとしています。

この会社では、これまでに行った臨床試験の結果について、今後公表する予定だとしています。