認知症の人や家族が交流「認知症カフェ」3密避け 畑で活動再開

新型コロナウイルスの感染拡大で、各地で認知症の人や家族などが集まって悩みや情報を共有する「認知症カフェ」の活動が休止される中、千葉県松戸市では、3密を避けようと、畑で活動が再開されました。

認知症の人や介護をする家族などが日頃の悩みなどを相談したり情報を共有したりする「認知症カフェ」は、新型コロナウイルスの感染拡大で各地で活動を休止していて、このうち松戸市内では先月末時点で21か所のうち15か所が休止しています。

人との交流の機会が減り、認知症の症状が進むことが懸念される中、3月から活動を休止してきた松戸市の地域包括支援センターが運営する「認知症カフェ」は、市の協力のもと、3密を避けるため、畑で活動を再開しました。

20日は高齢者などおよそ10人が畑に集まり、マスクを着用するなどしながら、大根やラディッシュの収穫を楽しみました。

参加した80代の女性は「体操教室など集まって行う活動ができず、人と会って話す機会が減っているので、楽しかったです」と話していました。

常盤平地域包括支援センターの岩崎円香さんは「今はすべての高齢者が家に閉じこもってしまうリスクが高まっている。これからも高齢者のつながりを維持し続ける方法を模索していきたい」と話していました。