アプリで子どもの体調管理 静岡の中学校 手間省け感染防止も

新型コロナウイルスの感染が拡大する中、静岡市の中学校では、子どもたちが毎日測る体温などの情報を迅速に集めるため、スマートフォンのアプリの活用を始めました。

このアプリは、医療相談アプリの開発・運営を手がける茨城県の企業が作っていて、毎日測る体温などの情報を記録して送ることができます。

静岡市駿河区にある私立の城南静岡中学校では、今月からこのアプリを子どもたちの体調管理に活用し始めていて、20日朝も教員が保護者から送られてきた体温などの情報をパソコンの画面で確認していました。

アプリは1人当たり月10円で利用が可能で、それぞれの保護者が負担しているということです。

この学校ではこれまで情報をすべて紙で集めていましたが、アプリの導入で作業が迅速になったほか、体調の悪い生徒の紙を保護者や友人が持ってくる必要もなくなったため、接触が減って感染防止にもなっているということです。

城南静岡中学校の村上紀彦校長は「手間が省けるうえに感染防止対策にもつながる」と話していました。

静岡県内でサービスを提供する静岡ガスの大津浩子さんは「非接触で体調管理ができるので、感染防止対策として、多くの学校での導入を進めていきたい」と話していました。