柔道 講道館杯の決勝戦結果に誤り 2人優勝の異例決定

先月行われた柔道の全国大会の決勝戦について、全日本柔道連盟は、時計表示のミスなど運営上の誤りがあったため、試合の勝負がついていなかったものとして、決勝で対戦した2人を優勝とする異例の決定をしました。

先月31日に行われた講道館杯、全日本体重別選手権の男子60キロ級の決勝では、米村克麻選手と小西誠志朗選手が対戦しました。

この試合では、小西選手が寝技で抑え込んでいたにもかかわらず、米村選手のポイントとしてスコアが表示される誤りがあり、審判の審議などで試合が5分以上にわたって中断していました。

会場では審議の結果が伝えられず、敗れた理由を把握できなかった小西選手が試合後も畳から降りないなどの混乱が起きました。

全日本柔道連盟は大会後、審判や大会運営の各委員会で検証した結果、中断のあと寝技から試合を再開した際、小西選手が抑え込んだ時間の時計の開始が3秒遅れ、実際には11秒抑え込んで「技あり」を奪っていたと認定しました。

この結果、本来は両者がポイントで並んで延長戦に入っていたとして、米村選手の優勝とした大会運営の誤りを認めたうえで、両選手を優勝とすることを決めました。

柔道で試合が成立したあと大会結果が覆ることは極めて異例です。

全柔連は、今後の再発防止策として、試合中に審議が行われた場合は、結果を選手や観客などにアナウンスすることや、試合時間などを計る「計時係」の教育を徹底することなどを決めました。

これまで国内大会での柔道着は白色が使用されてきましたが、寝技などのもつれた攻防でもスコアを確認しやすくするために、国際大会と同様に、片方の選手に青色の柔道着を導入することも検討するとしています。