東京都 コロナ 522人感染確認 2日連続500人超 1人が死亡

東京都は20日、都内で新たに522人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に500人を超えるのは2日連続です。
このうち家庭内での感染は、初めて100人を超えました。

65歳以上の高齢者は80人 これまでで最多に

東京都は20日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて522人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

都内では19日、初めて500人を超えて534人となり、2日連続で500人を超えました。

また、
▽感染確認の7日間平均は376.3人
▽感染経路が分からない人の7日間平均は219.3人となり、
いずれも、ことし8月を上回って、これまでで最も多くなりました。

年代別では、
▽10歳未満が8人
▽10代が20人
▽20代が122人
▽30代が89人
▽40代が84人
▽50代が92人
▽60代が54人
▽70代が33人
▽80代が19人
▽90代が1人

65歳以上の高齢者は80人で、これまでで最も多くなりました。

感染経路不明 57パーセント

20日に確認された522人のうち、
▽およそ43%にあたる224人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▽残りのおよそ57%の298人は、これまでのところ感染経路が分かっていないということです。

濃厚接触者の内訳で、最も多いのが「家庭内」で105人でした。

家庭内の感染が100人を超えたのは初めてです。

すべての年代で感染が確認されていて、およそ半数の52人は、50代以上でした。

この中には50代の男性から、同世代の妻や高齢の両親、それに、10代、20代の2人の息子に広がったケースなどがあるということです。

このほか、
▽「職場内」が39人
▽「施設内」が32人
▽「会食」が13人などとなっています。

都担当者「高齢者の感染経路が多様化」

都の担当者は「年代的にも、地域的にも広がっている状況だが、特に最近は、高齢者の感染経路が多様化している」として、注意を呼びかけています。

これで、都内で感染が確認されたのは、合わせて3万6778人になりました。

一方、都の基準で集計した20日時点の重症の患者は、19日より1人減って37人でした。

また、都は、これまでに感染が確認されていた80代の女性1人が死亡したことを明らかにしました。

都内で死亡した人は合わせて477人になりました。

入院や重症者の数は

東京都によりますと、都内で20日までに感染が確認された3万6778人のうち、入院中の人は19日より3人増えて1350人です。

▽入院患者のうち、都の基準で集計した重症の患者は、19日より1人減って37人です。

都は20日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、
▽自宅で療養している人は、19日より45人増えて578人です。

▽都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は、19日より61人増えて747人で、これまでで最も多くなりました。

このほか、
▽医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は、19日より4人増えて672人です。

一方、
▽すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万2954人となっています。

小池知事「3連休 高齢者は活動控えて」

東京都内で新型コロナウイルスの感染の確認が2日連続で500人を超えたことについて、小池知事は、都庁で記者団に対し「検査数がさらに増えることを考えると、陽性者の数は増えていく可能性がある。それを抑えるために協力をいただきたい」と述べました。

また、21日からの3連休について、「重症になりやすい高齢者には活動を控えていただきたい。特に持病がある人は注意してほしい」と改めて呼びかけました。