日帰りバス旅行でクラスターか 参加者12人の感染確認

東京 足立区のバス会社が実施した日帰りのバス旅行に参加した12人の女性が、新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。区は、バス旅行で感染者の集団=クラスターが発生したとみて調べています。

足立区によりますと、今月8日に区内にあるバス会社が、バス2台で日帰りで群馬県に果物狩りに行くバス旅行を実施したところ、今月16日になって参加者の1人の60代の女性が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたということです。

バス旅行には参加者と従業員合わせておよそ70人が同行していて、ほかの参加者も各自で検査を受けたところ、さらに、いずれも女性の40代から80代までの参加者11人の感染が確認されたということです。

区によりますと、12人は全員同じバスに乗っていたということです。

バス旅行を実施した会社は、ふだんから参加者の検温や車内の消毒、それに窓を開けるなどの感染防止対策を徹底していたということですが、区は、バス旅行で感染者の集団=クラスターが発生したとみて、感染の状況などを調べています。

国交省 バス会社に対策徹底要請

日帰りのバス旅行で感染者の集団=クラスターが発生したとして区が調査をしていることを受けて、国土交通省は、20日、全国の地方運輸局を通じて、およそ4000あるすべての貸切バス会社に対して、利用者に車内でマスクの着用を徹底すること、食事をしない、カラオケの禁止など業界団体が作るガイドラインに基づいて感染防止対策を徹底するよう改めて要請しました。