新年 業界団体の「賀詞交歓会」など恒例行事の中止相次ぐ

新型コロナウイルスの感染が再び広がる中、金融や産業界の業界団体では、来年の「賀詞交歓会」など、新年を祝う恒例行事を取りやめる動きが広がっています。

経済界では毎年1月の初旬に業界団体が加盟する企業のトップらを集めて新年を祝うパーティーを開いていますが、感染の再拡大を受けて中止の決定が相次いでいます。

このうち、「日本証券業協会」などは、東京株式市場で年明け最初の取り引きが行われる日に新年名刺交換会を開催してきましたが、来年は中止します。記録がある2002年以降で初めてだということです。

金融業界では、「全国銀行協会」と「日本損害保険協会」、それに「生命保険協会」も、来年の賀詞交歓会の中止を決めました。

このほか、「日本自動車工業会」、電機メーカーなどでつくる「電子情報技術産業協会」や、「日本電機工業会」、それに「日本百貨店協会」も、新年を祝う催しの中止を決めています。

一方、「経団連」「経済同友会」「日本商工会議所」の経済3団体が共同で開く新年の祝賀パーティーは、規模を縮小して開催される予定です。

経済界は企業の規模を問わず新型コロナウイルスの影響を受けていますが、新年2021年も恒例行事のない、いつもと違う光景でスタートすることになりそうです。