コロナ拡大 アメリカ カリフォルニア州でも夜間外出制限命令

新型コロナウイルスの感染拡大が再び深刻となっているアメリカでは、西部カリフォルニア州で夜間の外出を制限する命令が出されるなど、各地で対策が強化されています。一方、対策の強化に抗議するデモや生活必需品の買い占めの動きも出始めています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカで18日に報告された1日当たりの新たな感染者は17万人余りと、10万人を超える日が2週間以上続いています。

こうした中、感染者が急増している中西部のオハイオ州で19日から3週間、西部カリフォルニア州のロサンゼルスを含むほぼ全域で21日から1か月間、それぞれ午後10時から午前5時まで不要不急の外出を制限する命令が出されました。

また、ニューヨーク市では19日から公立の学校での授業がすべてオンラインに切り替えられました。

一方、市内では教室での授業の再開を求める抗議デモも行われ、2人の息子を持つ母親は「オンラインだけで十分に学べるとは思えません」と訴えていました。

さらに、アメリカのメディアは各地でトイレットペーパーや飲み水などの生活必需品の買い占めの動きが出始めていると伝えています。

このうちロサンゼルス近郊の大型量販店では19日、開店前からおよそ100人の客が列を作っていました。

こうした動きに対して西部ワシントン州は、買い占めの自粛をツイッターで呼びかけるなど、市民生活への影響が広がっています。

スミソニアン協会 すべての博物館を再閉鎖へ

アメリカで新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているのを受けて、首都ワシントンにあるスミソニアン協会のすべての博物館が、週明けの23日から再び閉鎖されることになりました。

スミソニアン協会はことし3月に新型コロナウイルス対策としてすべての博物館を閉鎖しましたが、7月からアメリカ歴史博物館や動物園などの一部に限って運営を再開していました。

しかし感染拡大に伴って再び閉鎖を余儀なくされる形で、スミソニアン協会は声明で「訪問者の健康と安全を守るのが最優先だ」としています。