修学旅行中の旅客船沈没 船長 岩場がある海域を航行と説明

19日、香川県坂出市沖で修学旅行中の小学生が乗った旅客船が沈没した事故で、船長が、船が浸水する直前に岩場がある海域を航行したと説明していることや、現場周辺の岩に何かですったような痕があることが、捜査関係者への取材で新たに分かりました。海上保安部は、船が岩に衝突した疑いもあるとみて詳しく調べています。

香川県坂出市沖の与島の北側で19日夕方、修学旅行の一環で瀬戸内海をクルージングしていた、坂出市立川津小学校の6年生ら合わせて62人が乗っていた旅客船が沈没し、児童2人を含む3人が病院で手当てを受けました。

事故を受けて高松海上保安部は20日、船長を立ち会わせ、現場周辺の海域に潜るなどして沈没した船の状況などを調べています。

これまでの捜査関係者への取材で、船長が海上保安部の調べに対して、衝撃音がして浸水が始まる直前に、岩場のある海域を航行したと説明していることのほか、現場周辺の岩に何かですったような痕があることが、新たに分かりました。

海上保安部は、船が沈没の前に岩に衝突した疑いもあるとみて詳しい状況を調べています。

沈没した船を発見

高松海上保安部による捜索の結果、20日午前10時前に、与島の東にある小与島の北端から東北東およそ200メートルの海の中で、沈没した旅客船が見つかったということです。

救助に当たった漁業者「児童 落ち着いていて立派」

事故では、近くの岩黒島から漁船4隻が出て児童らの救助にあたりました。

岩黒島に住む与島漁協の組合員、中村慶一さん(69)も先に漁船を出して救助にあたっていた息子から連絡を受け、自分の漁船を出して救助にあたりました。

中村さんが到着した際は、児童10人ほどが救命用の浮きにつかまって海に浮いていたということで、中村さんは「現場に到着した時はこんなことが実際に起こるのかと呆然としました」と話しています。

また、「下にいた児童が別の児童を船に押し上げるなどしていて、われ先にに救助を求める様子は見られなかった。落ち着いていて立派だと思った。全員が救助された時にはほっとしました」と当時を振り返っていました。

きょう欠席の児童も カウンセラー派遣しケア

坂出市立川津小学校では、19日夜、保護者への説明会を開き、20日は可能な範囲で登校してほしいと呼びかけていました。

坂出市教育委員会によりますと、20日は旅客船に乗っていた6年生52人のうち19人が欠席していますが、体調を崩した児童がいるという報告は入っていないということです。

教育委員会は、事故直後に精神的に不安定になっている児童もいたことから、20日から27日までスクールカウンセラー3人を学校に派遣して、児童たちの心のケアにあたることにしています。