ロシア 医療体制ひっ迫のおそれ スケート場に臨時の病院も

ロシアでは19日、新型コロナウイルスの1日の感染者と死者がいずれもこれまでで最も多く確認され、累計の感染者も200万人を超えました。首都モスクワでは、医療体制がひっ迫するおそれがあるとして巨大なスケート場に臨時の病院が作られるなど当局が対応に追われています。

新型コロナウイルスの感染が再び拡大しているロシアでは19日、1日の感染者がおよそ2万3600人、死者は460人を上回ったことが確認されました。

いずれもこれまでで最も多く、累計の感染者数は201万5000人を超えました。

このところ1日6000人規模で感染が確認されている首都モスクワでは、医療体制がひっ迫するおそれがあるとして、市内にあるスピードスケート場に臨時の病院が作られました。

ロシアのメディアによりますと、スピードスケートのワールドカップの会場になったこともある巨大な施設内には、およそ1300床のベッドが備えられ100人以上の医師や看護師が患者の治療にあたっているということです。
プーチン大統領は、18日、政府の会議でウイルスに感染して死亡した人が増えていることは「重大な問題だ」と懸念を示したうえで、迅速なPCR検査やロシア国産のワクチンを幅広く国民が接種できるよう対応を急ぐことなどを指示しました。