英で開発中のコロナワクチン 全年齢層で免疫反応を確認と発表

イギリスのオックスフォード大学は製薬大手のアストラゼネカとともに開発を進めている新型コロナウイルスのワクチンについて、高齢者を含むすべての年齢層で免疫反応が確認されたなどとする研究成果を発表しました。

オックスフォード大学は、アストラゼネカとともに新型コロナウイルスのワクチンの開発を進めていて、3段階ある臨床試験のうち、第2段階の結果が19日、イギリスの医学雑誌「ランセット」に掲載されました。

それによりますと、18歳以上の健康な560人にワクチンを接種したところ、すべての年齢層で免疫反応が確認されたということです。

免疫反応は、高齢者を含む56歳以上の人でも、それより若い人たちとほぼ同じように確認されたということです。

新型コロナウイルスで重症化するリスクは高齢者のほうが高いとされているため、研究グループは「勇気づけられる結果だ」としています。

研究グループは、このワクチンが感染を防ぐのに有効かどうかについて、現在、進めている最終段階の試験を踏まえ、来月にも結論を出したい考えです。