クボタ 業務用空気清浄機の受注急増 これまでの10倍に増産へ

大手機械メーカーのクボタは、新型コロナウイルスの影響で、需要が急速に高まっている業務用の空気清浄機について、生産規模をおよそ10倍に増やす方針を固めました。パナソニックなど、ほかのメーカーも生産増強に動き出していて、競争が激しくなっています。

クボタは、加湿機能の付いた業務用の空気清浄機を、兵庫県の協力会社に委託して年間150台ほど生産しています。

新型コロナの感染拡大で、換気や加湿への意識が高まる中、オフィスや介護施設、飲食店、それにスポーツジムなどから受注が急増しているということです。

このため、クボタは空気清浄機の生産規模を、これまでのおよそ10倍の年間1500台ほどに増やす方針を固めました。

生産を、国内にある自社工場に切り替えるとともに、大量生産によってコストを抑え、現在より大幅に安い価格での販売を目指すとしています。
空気清浄機をめぐっては、大手電機メーカーのパナソニックが愛知県の工場で生産能力を3倍に引き上げたほか、シャープも、ことし4月以降、前の年のおよそ1.5倍に生産を増やしていて、メーカーどうしの競争が激しくなっています。