宮城県医師会「医療危機的状況宣言」一人ひとりが対策の徹底を

宮城県医師会は、県内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、県が確保した病床の7割近くが埋まっていることなどから「宮城県医療危機的状況宣言」を出し、県民一人ひとりに感染防止対策を徹底するよう求めました。

宮城県医師会の佐藤和宏会長は、仙台市医師会の安藤健二郎会長とともに記者会見しました。

この中で佐藤会長は、県内で新型コロナウイルスの感染者が急増し、
▽県が確保した病床の7割近くが埋まっていることや、
▽介護が必要な高齢者が入院するケースが増え、医療スタッフの負担が大きくなっていることなどをあげ、「宮城県医療危機的状況宣言」を出しました。

この宣言が出されるのは、ことし4月に続いて2回目です。

そのうえで佐藤会長は、「新型コロナの患者を受け入れている医療機関からは悲鳴が上がっている。ウイルスを甘く見ず、一人ひとりが感染対策を真剣にやってほしい」と述べました。
会見に同席した、仙台市医師会の安藤会長は「高齢者施設のクラスターが大変、大きな問題になっている。高齢者を守るためにも、あらゆる世代が注意し、一致団結しなければならない」と述べました。