自動車保険金 支払い減少 コロナで外出控え事故減 損保各社

大手損害保険各社による、ことし9月までの半年間の自動車保険の保険金の支払額は、新型コロナウイルスの感染拡大で、車での外出が控えられ、交通事故が減ったことなどで、去年の同じ時期と比べて11%減少しました。

3つの大手損保グループが、19日発表した今年度の中間決算によりますと、各社がことし9月までの半年間に支払うことになった自動車保険の保険金は合わせて8897億円で、去年の同じ時期より11%減りました。

グループ別に見ますと、
▽東京海上ホールディングス傘下の東京海上日動がマイナス13%
▽MS&ADホールディングス傘下の三井住友海上とあいおいニッセイ同和損保が合計でマイナス9%
▽SOMPOホールディングス傘下の損保ジャパンがマイナス13%となっています。

いずれも支払額が減少していることについて、各社は、新型コロナウイルスの影響で、車による外出が控えられ、交通事故が減ったことが主な要因だとしています。

保険金の支払いが減ると、保険料の値下がりにつながる場合もありますが、各社は、今後も新型コロナウイルスの影響による支払額の減少傾向が続くかどうか、注意深く見ていきたいとしています。