大阪 新型コロナ 過去最多338人感染確認 1日の感染300人超は初

大阪府の関係者によりますと、19日に府内で新たに338人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。

大阪府内で、1日の感染者が300人を超えるのは初めてで、過去最多です。

これで、大阪府内で感染が確認された人の累計は、1万6374人となりました。

また、大阪府は19日、新型コロナウイルスに感染して治療を受けていた70代から90代の男性3人の死亡が確認されたと発表しました。

大阪府内で新型コロナウイルスに感染して亡くなった人は268人となりました。

大阪市 松井市長「重症者病床使用率50%超で時短要請も」

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて大阪市の松井市長は今後、重症患者の病床の使用率が50%を超えた場合、府内の飲食店などに営業時間の短縮を要請するかどうか検討する必要があるという認識を示しました。

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、政府は自治体がエリアや業種を限定して営業時間の短縮要請などを行う場合、財政的な支援を行う方針を示しています。

これについて松井市長は19日の定例会見で「今の感染状況は大阪府域に分散していて、年齢層もそれぞれ増えている。このエリアで増えているというようなデータはない」と述べ現時点では要請を行う必要はないという認識を示しました。

そのうえで、「判断する目安は医療現場の状況だ」として重症患者を受け入れる病床の使用率が、18日時点の35%から、今後50%を超えた場合、府内の飲食店などを対象に営業時間の短縮を要請するかどうか大阪府の吉村知事と検討する必要があるという認識を示しました。

また、要請を行う際は、移動の自粛もあわせて行うべきだという考えを示しました。

大阪府 吉村知事「確実に右肩上がり 感染対策徹底を」

大阪府内で新型コロナウイルスの1日の感染者数が過去最多の338人になったことについて、吉村知事は、19日夕方、記者団に対し「確実に右肩上がりの状況だ。府民には、マスクの着用の徹底や、飲食の際には静かに楽しむことをお願いしたい。大声でのどんちゃん騒ぎや5人以上の会食は控えて、少人数で楽しんでほしい。加えて、手洗いやうがい、3密回避といった、基本的な感染症対策の徹底をお願いしたい」と述べました。

そのうえで、吉村知事は「医療崩壊を防ぎながら社会経済活動を動かしていくことを大きな目標にしているが、重症患者の病床の使用率が50%を超えるとひっ迫した状況になるので、ブレーキをかけるためより強いお願いを検討することになる。大阪市内の感染者が多いので、市内が中心になってくると思うが、20日の府の対策本部会議で状況を分析していきたい」と述べました。