【データで見る】東京都 新型コロナ 感染状況・医療体制は

【データで見る】東京都 新型コロナ 感染状況・医療体制は
19日、東京都内では新たに534人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。19日のモニタリング会議の中で示された都内の新型コロナウイルスの感染状況と医療提供体制についての分析結果です。
新たな感染の確認は、18日までの7日間の平均が325.7人で、前の週(=244.3人)からおよそ80人あまり増えました。

2週間前のおよそ2倍で急増しています。

また、「増加比」はおよそ133%で前の週から15ポイント減りましたが専門家は「高い値で推移している」としたうえで、「この増加比が今後、4週間続くと、新たな感染の確認はおよそ3.1倍に拡大して1日あたり1020人程度となり極めて深刻な状況になる」と指摘しました。
今月16日までの1週間で確認された2080人の新規陽性者の年代別の割合をみると、
▽20代が最も多く24.8%、
次いで
▽30代が20.3%、
▽40代が15.7%、
▽50代が14.3%、
▽60代が7.5%、
▽70代が6%、
▽10代が5.5%、
▽80代が2.9%、
▽10歳未満が2.1%、
▽90代以上が0.9%でした。

65歳以上の高齢者 患者数増加

65歳以上の高齢者の割合は13.2%で、前の週と比べてほぼ変わりませんでしたが、患者数でみると197人から274人に増加しています。

このほか、この1週間で確認された新規陽性者のうち23.4%が無症状でした。

感染経路 家庭内感染が最多

一方、感染経路がわかっている人のうち、
▽家庭内での感染は前の週とほぼ同じ42.1%で、感染経路別では16週連続で最も多くなりました。
また、年代別にみると80代以上を除くすべての年代で家庭内感染が最も多くなりました。
専門家は「職場や施設、飲食店で感染した人が家庭内にウイルスを持ち込んで同居する家族に感染させた事例がみられる」と説明しています。

このほか、
▽施設内は15.9%で
▽職場内は15.7%、
▽会食が8.2%、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店は2.5%となりました。

専門家は、年末年始に向けて、忘年会や新年会、イベントなどが増えることが想定されるとしたうえで、「基本的な感染予防策が徹底されていない会食やイベント、特に多数の人が密集し大声など発声を伴う行事、パーティーなどは感染リスクが上がり新規の陽性患者がさらに増えることが懸念される」と危機感を示しました。

さらに、日本に住む外国人については「年末年始に自国の伝統や風習にもとづいたお祭りで飲食をすることが予想されるが言語、生活習慣の違いなどはよく配慮した上で、情報の提供や支援を行い、陽性者が発生したあとの濃厚接触者の調査を拡充する必要がある」と指摘しました。

感染経路不明 大幅に増加

また、「感染の広がりを反映する指標」としている感染経路の分からない人の人数は7日間平均で182.7人と、前の週よりもおよそ45人増え、大幅に増加しています。

さらに、増加比が100%を超え高い値のまま推移しているとして専門家は「急速な感染拡大の局面を迎えた」と指摘しています。

都は、都外に住む人がだ液によるPCR検査で検体を都内の医療機関に送り、その後、都内の保健所に陽性の届けを出したケースを除いた数値で分析・評価していて今週はこうしたケースが84人いました。

陽性率 上昇

検査の「陽性率」は、前回の5%から上昇し、5.8%となりました。
専門家は「検査数は増加しているが、それ以上に新規の陽性者が増加しているため上昇している」と分析。そのうえで「感染拡大防止の観点から無症状者を含めた集中的なPCR検査を行うなどの戦略を検討する必要がある」と指摘しました。

入院患者 大幅に増加

また、入院患者は、18日時点で1354人で、1週間前・今月11日の時点より278人増えています。

専門家は「入院患者数が大幅に増え、長期化している医療機関への負担がさらに強まる。入院が必要な患者の急増にも対応できる病床の確保が急務である」と説明しました。

“重症患者の増加に備えた病床確保 急務”

また、都の基準で集計した重症患者は18日時点で39人で、前回・1週間前より1人増えました。

39人を年代別にみると、
▽40代が1人、
▽50代が6人、
▽60代が9人、
▽70代が13人、
▽80代が10人となっています。

性別では、男性が34人、女性は5人でした。

専門家は「重症患者はICUなどの病床の占有期間が長期化することを念頭において今後の重症患者の増加に備えた病床確保が急務である」と指摘しました。
また、「重症患者の増加が続けば、手術や救急の受け入れの制限などをせざるを得なくなり、通常医療の維持と新型コロナウイルスの重症患者のための病床の確保との両立が困難になる」として強い危機感を示しました。

今月16日までの1週間で都に報告された亡くなった人は10人でした。10人のうち6人が70代以上でした。