“がん”と診断 10年後の生存率は58.3% 年々向上

全国の主ながん専門病院でがんと診断された人の10年後の生存率は、最新の集計で58.3%だったと国立がん研究センターなどの研究班が発表しました。10年生存率は年々向上していますが、専門家は今後、新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えの影響が出ないか、注視する必要があるとしています。

研究班は、2007年までの4年間に全国の21の主ながん専門病院でがんと診断された9万4000人あまりのデータを分析しました。

その結果、がん医療の効果をはかる指標とされる10年後の生存率は、全体で58.3%となりました。

10年生存率は
▽2005年までの4年間に診断された人では56.3%、
▽2006年までの人では57.2%で、年々向上してきています。

新たに発表された生存率をがんの種類別でみると、
最も高いのは
▽前立腺がんで98.8%、
次いで
▽女性の乳がんが86.8%、
▽甲状腺がんが85.7%、
▽子宮体がんが81.6%となっています。

一方で
▽すい臓がんは6.2%と最も低く、
▽肝臓がんが16.1%、
▽胆のうがん・胆管がんが19.1%、
▽食道がんが31.8%、
▽肺がんが32.4%などとなっています。

「全国がんセンター協議会」のウェブサイトでは、がんの部位ごとにステージ別の生存率をまとめたデータも見ることができます。

データの分析を行った千葉県がんセンターの中村洋子主席研究員は「治療が難しいがんの新しい薬の開発など、技術の進歩で生存率は年々向上していて、今後もその傾向が続くとみられる。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大による受診控えが今後、生存率に影響しないか注視する必要がある」と話しています。
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