東京都 新型コロナ 新たに534人感染確認 過去最多を更新

東京都は19日、都内で新たに534人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。都内で1日に500人を超えるのは初めてです。

東京都は19日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて534人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では
▽10歳未満が5人
▽10代が27人
▽20代が130人
▽30代が110人
▽40代が96人
▽50代が80人
▽60代が31人
▽70代が42人
▽80代が10人
▽90代が3人です。

40代と50代、それに70代は過去最多でした。

534人のうち、およそ40%にあたる216人はこれまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、残りのおよそ60%の318人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が87人で最も多く、次いで、「職場内」が60人、「施設内」が28人、「会食」が10人などとなっています。

このうち家庭内では、10歳未満から80代までの幅広い年代で感染が確認され、人数はこれまでで最も多くなりました。

都の担当者は、「急激に感染が拡大しているように見えるが、このまま感染の確認が増え続けるのか、ペースが少し落ち着いてくるのか、動きを注視している」と話していました。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万6256人になりました。

一方、都の基準で集計した19日時点の重症の患者は、18日より1人減って38人でした。

また19日は、死亡が確認された人はいませんでした。

入院中1347人 ホテルなどで療養686人

東京都によりますと、都内で19日までに感染が確認された3万6256人のうち、入院中の人は18日より7人減って1347人です。

入院患者のうち都の基準で集計した重症の患者は18日より1人減って38人です。

都は19日の時点で、重症の患者向けの病床を150床、中等症以下の患者向けの病床は2490床を確保しているということです。

また、自宅で療養している人は18日より52人増えて533人です。

都が開設・運用している9つのホテルなどで療養している軽症や無症状の人は18日より79人増えて686人で、これまでで最も多くなりました。

このほか、医療機関に入院するか、ホテルや自宅で療養するか調整中の人は18日より86人増えて668人です。

一方、すでに退院した人や、自宅などでの療養が終わった人は3万2546人となっています。

東京都 重症者病床 倍増で300床確保へ

東京都は新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、重症患者用の病床を現在の150床から2倍の300床を視野に入れて確保を進めることを決めました。

東京都は新型コロナウイルスの対策本部会議を開き、小池知事は、重症化リスクの高い高齢者の新たな感染が増えているとして、重症患者向けの医療提供体制を強化する考えを示しました。

具体的には、重症患者用の病床を現在の150床から2倍の300床を視野に入れて確保を進めます。

都は、必要な体制を確保するよう医療機関に要請しました。

小池知事は、中等症以下の患者の医療提供体制について「専用医療施設の整備を進めており、今月中には工事が完了、来月には開設する予定だ」と述べました。

加藤官房長官「東京都などと連携し病床確保を支援」

加藤官房長官は、19日午後の記者会見で、「地域の状況に見合った対策が講じられていると考えているが、引き続き、東京都をはじめとして自治体と連携し、感染拡大防止に向けた取り組みや、計画に沿った病床確保の取り組みなどを支援していく」と述べました。

そのうえで、20日開かれる予定の専門家の分科会などでの議論も踏まえ、さらに効果的な対策を講じていきたいという考えを示しました。