プロ野球 オーナー会議 収容人数50%超える観客の検証結果報告

プロ野球のオーナー会議が開かれ、斉藤惇コミッショナーは、横浜スタジアムなどで行った検証から得られたデータが、来シーズンの観客数の上限引き上げにつながることへの期待感を示しました。

プロ野球では、先月末から今月上旬にかけて、横浜スタジアムと東京ドームで、現在の上限となっている収容人数の50%を超えた観客を入れて、さまざまなデータを集める検証が行われ、18日のオーナー会議で、その結果が報告されました。

会議後の会見で、斉藤コミッショナーは、
▽観客数が増えるとマスクの着用率が上がり、
▽接触確認アプリ「COCOA」をインストールしている人の割合も、全国平均よりも高かったことなど、
得られたデータの一部を紹介したうえで「観客数が増えると、観客がみずから非常にしっかりと対応してくれているという結果が出た」と説明しました。

そのうえで「このデータは、政府にも報告されて、来年のいろんな決定に使われるべきだ。われわれも、このデータをもとに、来シーズンに前向きに取り組んでいきたい。できれば状況が改善して、正常な状況でできないかと、個人的には思っている」と述べ、来シーズンの観客数の上限引き上げに期待感を示しました。

また、オーナー会議の議長を務めた、DeNAの南場智子オーナーは「最大86%まで観客を増やしたが、データを冷静に見て、それほど大きな問題はなく、乗り越えられない課題は発見されていない。データを政府や専門家に見てもらい、客観的に判断してもらうべきだ」と話していました。

また、18日で任期が満了となる斉藤コミッショナーは、新たに2年間、コミッショナーを務めることが決まりました。

シーズン中 観客からの感染報告は2件

プロ野球のオーナー会議のあとの会見で、斉藤惇コミッショナーは、レギュラーシーズン中に、観客から新型コロナウイルスの感染が確認されたケースが、2件あったと明らかにしました。

保健所からは、球場での濃厚接触者はいないと判断されたということです。