「Peatix」最大677万件情報流出 宇都宮の食事券購入者含むか

チケットのオンライン販売などを手がける「Peatix」は、外部からの不正なアクセスで利用者の名前やメールアドレス、パスワードなど最大で677万件の情報が流出したことを明らかにしました。この中には、宇都宮市が飲食店を支援するために販売した食事券の購入者が含まれている可能性もあるということです。

個人情報の流出が明らかになったのは、アメリカに本社を置き、オンラインによるチケット販売やイベント紹介を手がける「Peatix」です。

発表によりますと、今月9日、利用者の情報が引き出されているおそれがあることが分かりました。調査したところ、先月16日から17日にかけて、外部からの不正なアクセスがあり、利用者の名前やメールアドレス、暗号化されたパスワードといった個人情報を含む最大で677万件の情報が引き出されたということです。クレジットカードの情報や住所、電話番号の流出は確認されていないとしています。

宇都宮市によりますと、この中には、新型コロナウイルスの影響で経営が悪化した飲食店を支援するため、市が6月から9月にかけて販売したプレミアム付き食事券を購入した1万1000人余りも含まれている可能性があるということです。

この会社では、セキュリティーを強化する対策をとるとともに、利用者には、パスワードの再設定を求めています。

Peatixは自社のホームページで「多大なるご迷惑とご心配をおかけする事態となり、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

利用者向けに設置した問い合わせ用の電話番号は、0120-331-367で、午前10時から午後6時まで受け付けています。

鹿児島県の観光支援策でも個人情報流出の可能性

チケットのオンライン販売などを手がける「Peatix」で、利用者の個人情報が流出した問題で、鹿児島県は県の観光支援策「ディスカバー鹿児島キャンペーン」にネットで申し込んだ人の、個人情報も流出した可能性があると発表しました。

鹿児島県によりますと、この「Peatix」のシステムが県の観光支援策「ディスカバー鹿児島キャンペーン」で行われた、宿泊券の配布事業で、ネットでの申し込みの受け付けに使われていたということです。

このため、ネットで申し込んだ人の個人情報が不正に引き出された可能性があると発表しました。

県によりますと、およそ2万7800人分の宿泊券がネットでの申し込みで配布されていて、抽せんで行われた受け付けには6万3148人分の申し込みがあったということです。

鹿児島県は「多大なるご心配とご迷惑をおかけすることになり、深くおわび申し上げます」としていて、業務を委託していた会社を通し、「Peatix」に再発防止策を徹底するとともに県民に対し、誠実に対応するよう申し入れたということです。

「Peatix」が利用者向けに設置した問い合わせ用の電話番号は、0120-331-367で、午前10時から午後6時まで受け付けています。

熊本で購入者情報流出の可能性も

チケットのオンライン販売などを手がける「Peatix」は、外部からの不正アクセスで利用者の名前やメールアドレスなど、最大677万件の情報が流出したと発表し、この中に熊本市が販売したプレミアム宿泊クーポンの購入者も含まれている可能性があることがわかりました。

アメリカに本社がある「Peatix」によりますと、先月16日から17日にかけて、外部から不正アクセスがあり利用者の名前やメールアドレスなど、最大で677万件の情報が引き出されました。

クレジットカード情報や住所などの流出は確認されていないとしています。

熊本市によりますと、この中には新型コロナの影響で経営が悪化したホテルや旅館を支援するため、市の「プレミアム宿泊クーポン」の購入者の情報が流出した可能性があるということです。

クーポンはことし6月15日から8月末までに、およそ1万6800枚が販売されましたが、具体的な人数は調査中だということです。

Peatixは情報流出の可能性がある利用者にメールで知らせるとともに、パスワードの再設定も求めています。

Peatixはホームページで「多大なるご迷惑とご心配をおかけする事態となり、深くおわび申し上げます」とコメントしています。

利用者向けに設置した問い合わせ用の電話番号は、0120-331-367で、午前10時から午後6時まで受け付けています。

福井市でも延べ753人分の情報流出のおそれ

「Peatix」で利用者の個人情報が流出した問題で、福井市はこのシステムを利用した市のイベントの参加者の情報が流出したおそれがあると発表しました。

福井市が18日、調査したところ、市が主催するイベント事業、「ふくい魅える化プロジェクト」の申し込みの受け付けに、「Peatix」のシステムを利用していたことがわかったということです。

このプロジェクトでは一般市民向けのセミナーなどを開催していて、おととし9月から今月までに開催された合計10のイベントの参加者、延べ753人分の情報が流出したおそれがあるということです。

福井市は利用者に謝罪するとともに、詳しいことは「Peatix」の窓口に確認するよう呼びかけています。

問い合わせ窓口の電話番号は0120-331-367で、午前10時から午後6時まで受け付けています。