札幌市 「会食は4人以内に 2時間以上の飲酒は控えて」

新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるため、北海道が感染リスクを避ける対策が取れない場合は、札幌市内での不要不急の外出を控えることなどを要請したことを受けて、札幌市の秋元市長は「会食は4人以内で行い、2時間以上にわたる飲酒は控えてほしい」と呼びかけました。

札幌市では、午後4時から対策本部会議が開かれ、今月に入ってから16日までに、市内で感染が確認された人は1764人に上り、10月全体の感染者数を1000人余り上回っていることが報告されました。

そのうえで秋元市長は、大人数や長時間の飲食の感染リスクが高いと指摘されていることを踏まえ「会食が必要な場合でも4人以内とし、2時間以上にわたる飲酒を控えてほしい」と呼びかけました。

また、クラスターが医療機関や高齢者福祉施設などでも発生していることや、医療提供体制のひっ迫の度合いが増していることを踏まえ、病床のさらなる確保に努めるとともに、業務量が急増している保健所について、優先度の低い業務は中止や先送りし、感染症対策を最優先とするよう指示しました。

札幌市 秋元市長「医療機関 非常に厳しい状態」

札幌市の秋元市長は、記者会見で、市内の医療提供体制について、「一部の医療機関では職員の感染も確認されるなど、患者の受け入れを抑制せざるをえない状況になっている。要介護度の重い人を受け入れる医療機関では多くの人員が必要で、非常に厳しい状態だ」と述べました。

また、観光需要の喚起策、「Go Toトラベル」について秋元市長は、「移動や旅行そのものが感染リスクの高い行動だということではなく、問題となるのは、行き先での行動だ」と述べ、北海道の要請と観光需要の喚起とは矛盾しないという認識を示しました。