肥薩おれんじ鉄道に観光列車「36ぷらす3」試験運転

熊本県と鹿児島県を結ぶ肥薩おれんじ鉄道が全線で再開したことを受け、JR九州の新たな観光列車「36ぷらす3」の試験運行が行われました。

「36ぷらす3」は5日間かけて九州を1周するJR九州の新たな観光列車です。

このうち博多駅から鹿児島中央駅へ向かうルートは、7月の豪雨で不通となっていた、肥薩おれんじ鉄道の路線が復旧したことを受け、19日から運行が始まることになり、17日試験運行が行われました。

列車は午後2時半ごろに鹿児島県阿久根市にある、肥薩おれんじ鉄道の牛ノ浜駅に到着しました。

牛ノ浜駅では阿久根市の職員や地元の住民が乗客を出迎えることになっていて、大漁旗を使った横断幕を掲げたり、民謡を踊ったりして、乗客役のJRの職員を相手に予行練習を行いました。

駅でイワシの加工品などを販売する予定の女性は「コロナに加えて、おれんじ鉄道の不通で厳しい状況でしたが、新たな観光列車が来るということで、久々に明るい気持ちになっています」と話していました。

列車は15分ほどで牛ノ浜駅を出発し、車内では沿線の茶葉のブレンドを体験する、ユニークなサービスの手順を乗務員が確認していました。

JR九州によりますと「Go Toトラベル」の影響もあって、「36ぷらす3」の年内の予約はすでに9割以上が埋まっているということです。