格安航空会社 エアアジア・ジャパン 破産手続き開始を申し立て

愛知県の中部空港を拠点とし、先月撤退を発表したLCC=格安航空会社の「エアアジア・ジャパン」は、17日、東京地方裁判所に破産手続きの開始を申し立てたことを明らかにしました。

破産手続きの開始を申し立てたのは、愛知県の中部空港を拠点とするLCC=格安航空会社の「エアアジア・ジャパン」です。

保全管理人の弁護士によりますと、エアアジア・ジャパンは、新型コロナウイルスの感染拡大で運航ができなくなった影響で経営が悪化し、17日に東京地方裁判所に破産手続きの開始を申し立てたということです。負債総額は現時点で、およそ217億円に上るということで、裁判所の決定を待って破産手続きを開始することにしています。

エアアジア・ジャパンは、3年前運航を始め、大手より安い運賃を売りに、新千歳空港や仙台空港、福岡空港、それに台湾の台北を結ぶ、4つの路線を展開してきました。

しかし、新型コロナウイルスの影響で需要が落ち込み、回復の見通しも立たないことから先月、4路線すべてを12月5日で廃止して撤退することを発表し、すべての路線を運休していました。

会社によりますと、およそ280人いた従業員は、11月4日付けで大部分が解雇され、再就職を進めているということで、現在残っているおよそ30人の従業員は当面、路線廃止に伴う業務を続けるとしています。

エアアジア・ジャパン「心よりおわび」

エアアジア・ジャパンは「これまでフライトをご利用、ご予約いただいたお客様には、大変なご迷惑をお掛けいたしますことを、心よりおわび申し上げます」とコメントしています。