東京 コロナ 感染確認298人 重症者は緊急事態宣言解除後で最多

東京都は17日、都内で新たに298人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。
また、都の基準で集計した17日時点の重症の患者は42人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。
一方、都は、感染が確認された4人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は17日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて298人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

年代別では、
▼10歳未満が4人、
▼10代が10人、
▼20代が81人、
▼30代が50人、
▼40代が50人、
▼50代が48人、
▼60代が30人、
▼70代が18人、
▼80代が4人、
▼90代が3人です。

1日の感染の確認が200人を超えるのは15日以来です。

都内では、月曜日や火曜日など週の前半は、週末の土日に休診となる医療機関があり検査の数が少ないため、他の曜日に比べて感染の確認が少なくなる傾向がありますが、17日の298人は、同じ火曜日では8月4日の309人に次ぐ多さです。

298人のうち、
▼およそ38%にあたる113人は、これまでに感染が確認された人の濃厚接触者で、
▼残りのおよそ62%の185人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

濃厚接触者の内訳は、
▼「家庭内」が最も多く38人、
▼「職場」が26人、
▼「施設内」が16人、
▼「その他」が16人、
▼「会食」が15人、
▼夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が2人となっています。
このうち、家庭内では、40代から60代が多く、女性が7割近くとなっています。

施設内では、港区の「虎の門病院」で患者と職員合わせて6人の感染が確認されました。このほか、患者などの感染がこれまでも確認されている3つの病院で17日、新たに合わせて7人が確認されました。その他、のなかには友人とドライブをして感染した例がありました。マスクをつけていなかったということで、車内で感染したとみられています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて3万5229人になりました。

一方、都の基準で集計した17日時点の重症の患者は16日より2人増えて42人で、ことし5月に緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多くなりました。

これについて都の担当者は「最近は高い水準で増減している。重症者の中には高齢者もいて、いかに数を抑えるかがポイントだ。感染者数が増えているので十分、注意しないといけない」と話していました。

また、都は、感染が確認された70代の男性2人と80代の男性2人の合わせて4人が死亡したことを明らかにしました。4人とも基礎疾患があり、このうち80代の男性2人は集団感染が起きている同じ病院に入院していて感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて476人になりました。