「ヘイトクライム」アメリカで去年は最多に FBI

アメリカで社会の分断が進んでいると指摘される中、去年1年間に起きた人種や宗教上の偏見に基づいた犯罪、いわゆる「ヘイトクライム」が2009年年以降最も多くなったことが、FBI=連邦捜査局のまとめでわかりました。

FBIは16日、人種や宗教上の偏見や差別などに基づく犯罪「ヘイトクライム」の、去年1年間の発生状況を発表しました。

それによりますと、去年1年間のヘイトクライムは7314件で、2009年以降最も多くなりました。

犯罪の動機についてFBIは人種や民族差別が最も多く、次いで宗教上の偏見、同性のカップルなど、性的マイノリティーへの差別だとしています。

一方、ヘイトクライムで亡くなった人は51人で、おととしより27人増え、アメリカの複数のメディアは、統計を取り始めた1990年代以降最も多かったと伝えています。

このうち23人は去年8月、南部テキサス州の大型小売店で、移民に敵意を抱いていたとされる白人の男が、銃を乱射した事件で殺害されています。

アメリカでヘイトクライムが増えていることについて、過激主義などの調査を行う市民団体は、トランプ政権下で深まる社会の分断が影響していると指摘していて、偏見や差別の問題にどう取り組むかが大きな課題となっています。