韓国政府 新型コロナの規制レベル 下から2段階目に引き上げへ

韓国政府は新型コロナウイルスの感染者が首都ソウル近郊を中心に増えていることから、ソーシャルディスタンスをとるための5段階の規制措置のレベルを、19日から首都圏で下から2段階目に引き上げると発表しました。

韓国では、新型コロナウイルスの1日当たりの新規の感染者数が首都圏を中心に増えていて、16日までの4日間連続で200人を超えるなど感染拡大が懸念されています。

こうした中、韓国政府は17日午前開いた対策会議で、首都圏でソーシャルディスタンスを確保するため、5段階ある規制措置のレベルを、19日午前0時から下から2段階目に引き上げると発表しました。

2段階目の措置では、スポーツの観客の入場を施設の収容人数の30%以内に制限するほか、100人以上が参加するコンサートや祭りなどの開催を禁止します。

韓国政府は、今月13日から多くの人が集まる公共の場でマスクを着用していない人から日本円でおよそ1万円の過料を徴収することを始めるなど対策を強化しています。

規制措置のレベルの引き上げについてムン・ジェイン(文在寅)大統領は「日常と経済活動に制約が生じるが、より大きな感染拡大を防ぐために避けられない措置だと理解してもらい、積極的に協力してほしい」と呼びかけました。