バイデン氏 政権移行遅れはさらに多くの人が亡くなるおそれ

アメリカ大統領選挙で勝利を宣言した民主党のバイデン前副大統領は、政権移行が遅れれば新型コロナウイルスによって「さらに多くの人たちが亡くなるおそれがある」と述べ、トランプ大統領に政権移行に向けた手続きに応じるよう強く求めました。

アメリカ大統領選挙は民主党のバイデン氏が勝利を宣言しましたが、トランプ大統領は裁判で争う姿勢を示していて、バイデン氏側と各省庁の引き継ぎに向けた情報の共有が行われないなど、政権移行に向けた手続きに遅れが出ています。

これについて、バイデン氏は16日の会見で、新型コロナウイルスの感染が再び急速に拡大していることについて、「このままでは暗い冬になる」と述べ、危機感を示しました。

そのうえで、政権移行が遅れればワクチンの供給に大きな影響が出るとして、「われわれが連携しなければ、さらに多くの人たちが亡くなるおそれがある」と述べ、トランプ大統領に対して政権移行に応じるよう強く求めました。

一方、トランプ大統領は16日もツイッターに「私が選挙に勝った」と投稿し、裁判で争う姿勢を示しています。

ただ、アメリカメディアによりますと、裁判から弁護団が撤退する動きが相次ぎ、陣営が重視するペンシルベニア州でも裁判を担当する3人の弁護士が新たに辞任したということです。

また、ホワイトハウスで安全保障問題を担当するオブライエン大統領補佐官は16日に公表されたインタビューで、政権移行に応じるか問われ、「バイデン氏とハリス氏が勝者と決まれば応じる。現状ではそのように見えるが、その場合はしっかりとした引き継ぎを行う」と述べ、敗北を認めることを示唆したという見方も出ています。