広島の路面電車も終電時刻早める コロナで夜間の利用大幅減少

広島の路面電車は新型コロナウイルスの影響で、夜間の利用客が大幅に減少しているため、16日夜から終電の時刻を30分程度早めました。

このうち広島駅では、広島港行きの終電がこれまでより30分繰り上げられ、午後10時13分発となりました。

終電の出発を知らせるアナウンスが流れると、駆け足で乗る人の姿も見られました。

路面電車を運行する広島電鉄によりますと、新型コロナウイルスの影響で午後9時以降の利用客は一時、半分ほどに減少したということです。

このため、広島市内を中心に運行する8つの路線すべてで、終電が30分程度繰り上げられ、昨夜から新しいダイヤでの運行が始まりました。

終電に乗った会社員の男性は「会社を出る時に気がついて、急いで新しい時刻表を調べました。もう少し遅くまで仕事をしていたら、乗れなかったかもしれないので間に合ってよかったです」と話していました。

広島電鉄は「一時的に不便をかけるかもしれないが、新型コロナウイルスの影響が落ち着いたら利用客の動きをみながら元の運行本数に戻すことを考えたい」としています。